ローヤルゼリーの採取

 

ローヤルゼリーは、自然の状態からはほんのわずかな量しか採ることができないものです。そのため、ある程度の量のローヤルゼリーを採取するためには、ある工夫がなされているのです。

 

春から夏の間に、ミツバチは次の世代の女王蜂を誕生させるために、女王蜂となる幼虫用の特別な部屋をいくつも作ります。この特別な部屋は王台と呼ばれ、そこに産み付けられた卵が孵化すると、働き蜂はその幼虫の餌としてローヤルゼリーを分泌し、その王台の中に溜めていきます。

 

ところが、蜂の巣を女王蜂がいない状態にすると、ミツバチは孵化後3日以内の働き蜂の幼虫にローヤルゼリーを与えて、新しい女王蜂を育てようとするのです。

 

養蜂家たちは、このようなミツバチの習性を利用して、できるだけ多くのローヤルゼリーを採取する方法を生み出したのです。最初に、隔王板と呼ばれる道具を使用して、巣箱の中に女王蜂と隔離された場所を作ります。次に自然の王台を装ったプラスチック製の小さな人工王台の中に孵化したばかりの働き蜂の幼虫を移して入れます。そして女王蜂と隔離されたところに人工王台の枠を挿し入れ、ミツバチたちに女王蜂として育てさせるのです。

 

2日から3日経つと、人工王台にローヤルゼリーが溜まります。そうしたら、幼虫を取り除きローヤルゼリーだけを採取するのです。いずれにしても、採取できるローヤルゼリーの量はごくわずかな量です。それほどローヤルゼリーというものは貴重なものなのです。