デセン酸とアピシン

 

女王蜂となる蜜蜂の幼虫はローヤルゼリーを食べて成長しますが、そのスピードは、なんと24時間で体が数倍になるという驚異的なものなのです。そのため、世界中でその研究が行なわれるようになりましたが、ローヤルゼリーの中のどの成分がそうさせているのかがなかなか解明できず、いつしかそれは「R物質」と呼ばれるようになったのです。

 

研究の過程で、「デセン酸」というローヤルゼリー特有の成分が、この驚異の力をもたらす「R物質」ではないかと考えられていました。デセン酸とは、抗ガン作用や静菌作用など様々な作用を持つ脂肪酸です。

 

そして、ローヤルゼリーの品質は、このデセン酸の含有率を基準にするようになったのです。つまり、デセン酸が多く含まれているほど、高品質なローヤルゼリーだと評価されてきたわけです。

 

しかし最新の研究によると、ローヤルゼリーの中の「アピシン」という成分が女王バチの成長に大きく関わっていることが解ってきました。そして「R物質」とはこのアピシンである可能性が高いとい考えられるようになり、ローヤルゼリーの品質は、このアピシンの含有量で決まるとさえ云われるようになってきました。

 

アピシンは特殊たんぱくの一種であり、細胞の増殖を促進する作用や細胞の生命力を維持する作用があることが解っていています。さらに、ガンを含めた悪性の腫瘍に対して、抗腫瘍効果があることが解ってきました。